知識の袋…手紙 |
●年賀状・寒中見舞い・余寒見舞いの時期
●暑中見舞いの時期
●残暑見舞いの時期
●喪中はがきのミニ知識
●招待状・案内状のマナー
●手紙の頭語と結語
●女性用手紙の頭語と結語
●月の異名
●時候のあいさつ
●月別 書き出しと結びの文例
●封書の基礎知識
●正式な手紙に「追伸」は使わない
●筆記具の基本 |
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●年賀状・寒中見舞い・余寒見舞いの時期
松の内(元日から1月7日)に必着。それを過ぎた場合は「寒中見舞い」となる。尚、「寒中見舞い」は立春(2月4日頃)まで。
立春以後は「余寒見舞い」となる。「余寒見舞い」は2月末まで。
★喪中の時に年賀状を受け取ったら
松の内が明ける7日以降に寒中見舞いとして、年賀状を欠礼した理由を一言書き添えます。
★喪中の人に年賀状を出してしまったら
「年始の挨拶状を差し上げまして失礼いたしました」「御不幸を存じ上げず、新年のご挨拶を申し上げてしまいました」などと、詫び状を書きます。この時、「年賀状を差し上げまして…」などと祝い事をあらわす「賀」という字を入れないよう注意します。 |
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●暑中見舞いの時期
7月上旬の小暑(7月7日頃)から8月上旬の立秋(8月8日頃)までに出します。大暑(7月23日頃)前後に出すのが適当です。 |
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●残暑見舞いの時期
立秋(8月8日頃)を過ぎたら残暑見舞いとなります。9月上旬までよしとされていますが、できれば8月中に出しましょう。 |
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●喪中はがきのミニ知識
身内に不幸があって、翌年の新年の挨拶ができない場合に出すはがきです。相手が年賀状の準備にとりかかる前=11月末〜12月始め頃に先方に届くように出します。
喪中になるのは、自分の一親等(父母・配偶者・子ども)と、同居する二親等(祖父母・兄弟姉妹・孫)にあたる人が一般的です。ただし、地域やその家による習慣の違いがあります。
「賀」という字にはおめでたいという意味があるので、喪中欠礼の文中には「年賀」等の「賀」の字は使いません。「年始」「年頭」「新年」という言葉にします。
もし、年末年始に不幸があって間に合わない場合は、松の内が明ける1月7日以降まで待って、改めて寒中見舞いのご挨拶をするとよいでしょう。
又、喪中欠礼の挨拶をしなかった人から年賀状が来た場合も1月7日を過ぎてから欠礼の挨拶をしなかったお詫びと欠礼の理由を簡単に記した寒中見舞いを出します。 |
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●招待状・案内状のマナー
★お誘いの言葉は控えめに
「万障お繰り合わせの上…」という表現はよく使われる言葉ですが、一方的な押し付けともとられかねない表現です。「もし、よろしければ…」「お時間がありましたら…」という控えめな言い方の方が好感が持てます。
★すでに口頭などで伝えてある相手にも正式な招待状を出す。
伝えてあるから大丈夫だろうと省略しないで、改めて招待状を出します。正式な招待状をもらった方が気持ちがよく、日時などの間違いもさけられます。 |
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●手紙の頭語と結語
状況 |
頭語 |
結語 |
一般 |
拝啓
拝呈
拝進
呈上
啓上 |
敬具
拝具 |
ていねい |
謹啓
謹呈
謹白 |
敬白
謹言 |
急ぎ |
急啓
急呈
急陳 |
草々 |
前文省略 |
前略
冠省 |
草々
早々
不一 |
同一用件 |
再啓
再呈
追啓 |
再拝
拝具
謹上 |
返信 |
拝復
謹答
復啓 |
敬具
拝答 |
頭語と結語は1対のものとして、必ず対応させて使います。 |
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●女性用手紙の頭語と結語
状況 |
頭語 |
結語 |
一般 |
一筆申し上げます |
かしこ
さようなら |
ていねい |
謹んで申し上げます |
かしこ |
急ぎ |
とり急ぎ申し上げます |
かしこ |
前文省略 |
前略ごめんください
前文お許しください |
かしこ
さようなら |
返信 |
お手紙拝見いたしました
とり急ぎお返事申し上げます |
かしこ |
女性の手紙の場合、やわらかい「頭語」と「結語」の表現があります。
★「かしこ」の使い方について
(1)ビジネスでは「かしこ」は使用しません
(2)普通は頭語に対応させて使うのが基本ですが、頭語や前文なしでも使うことができます。 |
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●月の異名
1月 |
睦月(むつき)
初春月(はつはるつき)
歳始
端月(たんげつ) |
2月 |
如月(きさらぎ)
梅見月(うめみづき)
四陽(しよう)
中和(ちゅうか) |
3月 |
弥生(やよひ)
花見月(はなみつき)
殿春(てんしゅん) |
4月 |
卯月(うづき)
花残月(はなのこりづき) |
5月 |
皐月(さつき)
早苗月(さなえづき)
夏五(かご) |
6月 |
水無月(みなづき)
風待月(かぜまちづき)
季夏(きか) |
7月 |
文月(ふづき)
七夕月(たなばたづき)
蘭秋(らんしゅう) |
8月 |
葉月(はづき)
秋風月(あきかぜつき)
仲秋(ちゅうしゅう)
清秋(せいしゅう) |
9月 |
長月(ながつき)
紅葉月(もみじつき)
九秋
暮秋(ぼしゅう) |
10月 |
神無月(かんなづき)
時雨月(しぐれづき)
孟冬(もうとう)
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11月 |
霜月(しもつき)
雪待月(ゆきまちづき)
仲冬(ちゅうとう)
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12月 |
師走(しはす)
春待月(はるまちつき) |
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●時候のあいさつ
1月 |
新春の候
頌春の候
厳寒の候
厳冬の候 |
2月 |
余寒の候
立春の候
向春の候
余寒のみぎり |
3月 |
早春の候
残春の候
陽春の候
残春のみぎり |
4月 |
陽春の候
春和の候
春暖の候
桜花の候
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5月 |
新緑の候
若葉の候
薫風の候
立夏の候 |
6月 |
初夏の候
向夏の候
梅雨の候
入梅の候 |
7月 |
盛夏の候
炎暑の候
猛暑の候
仲夏の候 |
8月 |
残暑の候
晩夏の候
立秋の候
秋涼の候 |
9月 |
初秋の候
清涼の候
秋風の候
仲秋の候 |
10月 |
錦秋の候
清秋の候
紅葉の候
秋冷の候
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11月 |
晩秋の候
深秋の候
初霜の候
前寒の候 |
12月 |
初冬の候
師走の候
寒冷の候
孟冬の候 |
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●月別 書き出しと結びの文例(●=書き出し ○=結び)
★1 月
●皆様お揃いでうららかな春をお迎えになられたことと、お慶び申しあげます。
●寒の入りとともに、寒さが一段と厳しく感じられるこの頃ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか
●新春を迎え、お健やかな日々をお過ごしのこととお喜び申し上げます。
●…様には、ご家族お揃いで良い年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
●新春とは名ばかりの厳しい寒さが続きます。
●松の内の賑わいも過ぎ、寒さ身にしむ毎日でございます。
●迎春の候、皆様ご壮健のこととお慶び申し上げます。
●仲冬のみぎり、皆様ご機嫌うるわしくお過ごしのことと存じます。
●初春の候、北風が身にしみる日々ですが、いかがお過ごしですか。
●大寒(1月20日頃。一年で最も寒い時期)を間近にして、寒さがいよいよ本格化してきましたが、お元気でしょうか。
●厳しい冷え込みが続き、春が待ち遠しい今日この頃です。
●寒の入りとなり、寒さがひとしお厳しくなってきましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
○寒さ厳しき折り、皆様のご自愛のほどお祈り申し上げます。
○厳しい寒さの日々、くれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします。
○この1年もお健やかな年となりますように。
○新しい年が幸多きものになりますように。
○…さんにとって、今年が幸多き1年になりますようにお祈りいたします。
○本年がご家族様にとって幸多き年になりますよう、お祈りいたします。
○厳寒のみぎり、体調をおくずしにならないように祈っております。
○寒さはこれからが本番です。どうかお体を大切になさってください。
○今年も変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
○酷寒の折、くれぐれもご自愛ください。
○この1年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
○大寒の候、くれぐれもお風邪などを召されませぬように |
2月〜12月はこちら |
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●封書の基礎知識 |
(1)封のむき |
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弔事には「不幸が重なる」という意味から「二重封筒」は使用しないようにします。 |
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(2)和封筒に便箋を3つ折りで入れる場合。 |
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(3)洋封筒に便箋を4つ折りで入れる場合。 |
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(4)洋封筒の宛て先・宛名の書き方 |
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★表書き
宛て先は封筒の上3分の1に2行程度で書く。
宛名は上下左右、中央に大きく書く。郵便番号はむきが違ってもよい。
★裏書き
差出人住所・氏名は封筒の下3分の1に書く。横書きの場合は封字を省略してもよい。また、シールなどでもよい。 |
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(5)和封筒の宛て先・宛名の書き方 |
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★表書き
宛て先は右側に1〜2行で書く。宛名は1字下げて中央に住所より大きく書く。
「○○様方」がある場合は宛名の右肩に小さく入れる。
★裏書き
(A)(B)どちらでもよい。
和封筒には「〆」「締」「封」などの封字をいれる。 |
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●正式な手紙に「追伸」は使わない。
親しい間柄ならOKですが、目上の人や、慶弔の手紙などには「追伸」は使いません。 |
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●筆記具の基本
正式な手紙の場合は黒、またはブルーブラックで書くのが一般的です。特に赤は督促状や絶縁状に使われるの色なので避けましょう。
慶事には黒を、弔事には薄墨の毛筆や筆ペンを使うと理想的です。
使う筆記具は万年筆や毛筆を使います。ボールペンは「事務的」という印象があるため、目上の方や改まった手紙には失礼にあたるという考えもまだ残っています。0.5mm〜1.0mmの水性ペンのほうがよいでしょう。 |
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